りづおさんのブログ

雑記とか・・メモ帳とか・・・心の叫びとか・・普通の日記とかつづっていきます

ベビーメタルはまがい物

えぇ、そうですね。まがいものでしょうねw
幼稚、と言われる批判にも、それなりの理はあるかと思います。

しかしながら、ベビーメタルのやったことの本当の革新は、一部の人は既に気づいています。

それは
「メタル内における」ジャンルを越えるというスタイルです。

メタルは当初の始まりからはかけ離れて、様々な○○メタルという形に変化していきました。
ただしそれの多くは、1バンドにつき一つの○○メタルであり、その路線変更は
同バンドでは容易に行えないような空気感に包まれています。

一方で「歌い手ありき」から始まったアイドル歌謡の方法論を、そのメタルファン気質と妙に組み合わせて楽曲を製作したコバヤシケイが自然に導入したことにより
「カワイイ」だけで様々なサブジャンルを統合する「ベビーメタル」が、作り上げられていったのです。

もちろん、中元すず香という稀代の才能があったことは否定しえません。
ただベビーメタルが本当に破ってしまった壁というものは、サブジャンル間の壁なのであり
言うなればフランス料理のビストロや、スペイン料理のバールのような「専門店」しかなかった世界に、日本発の「スカイラーク」が進出してきたようなものなのです。

当然、専門店でそればかりを追求する店主に比べれば、どこか落ちる面があるのは否めません。
しかしながら消費者というのは、常に1店だけで食事をとるわけでなく、何店も気分に合わせて使い分けながら、日々を過ごしているものです。
さらにスカイラークは、店員の衣装や接客、皿の出し方からデザイン、そして会計の受け取り方まで「食べられればいいんじゃね?」と思っていた飲食店内に、様々な「仕掛け」を施しました。
それは各店でそれなりに行われていたものを徹底的に分析し、ハイレベルで提供できるようにしたものです。

それが、ブリタニアの地で起こった「現象」なのだと思います。

もちろん、街の馴染みの店に正直飽きてきた市民に、日本風の味付けの料理が「うめぇー」と受け入れられたのも事実でしょう。しかしながらその程度では、どうしてこのタイミングで、という疑問を解消することにはなりません。
そりゃ、三人かわいいし、カワイイは正義だし、3人はスーパーシェフで(…みに、ぱてぃ?w)…なん、だけどw
ファミレスが進出してきた古い街、と見るのが正解なのだろうと思います。


ほら、そう思うと
専門店に通ってた人が「まがいもの」って言う空気、わかるっしょw

所詮アイドルだろ、ってのも、正論。
でもね、閉塞した状況は、アイドルだったから壊せたんだ。それが、本当の正論。

日本のアイドルポップスの最大の強みを「ジャンルを飛び越せること」と見抜いたコバヤシ…か、どうかは知らねぇけどw
その強みを全世界にアピールしたってのは、音楽史における一大事件だと、思う。
まがいものでジャンルレス。それが、50年かけて築き上げた日本のアイドル産業そのものだものw



で「世も末」

そりゃ、専門店がファミレスに駆逐されりゃ、そう言いたくもなるわねぇw
でも知ってる限り日本では、両者が共存できるのだわ。

ファミレスが世界のとある地域の料理を導入して「おぉ、こんなんあるのか」と多くの人が知り
昔からその料理をやってる専門店にも、人が集まるようになる。
そういう「回転」が出来ると、問題なく両者は共存するのよね。

そう、だからおそらく「世も末」にはならない。
ファミレスも一途な専門店も良さがわかるようになる。それが、想像されるセカイ。



で、今回自分が一番イラっときてるのがw
ピーターの今までのキャリアを知らず、ただ発言をベビメタ叩ける道具にしか思ってないアホ共ねw
知らないで反発するのはそりゃ純粋な気持ちが見えるから、アホでも愛しいものなのよw

あんだけ雑そうな論評でも、積み重ねてきた経験の上での話ではあるんで
彼からしても、よくわかってないけど自分を持ち上げてる「ヘイター」のほうが「うっとぉしいのぉ」って、思ってるとは思うのよw真正面から反発されるより、ね…